宝醤油は業務用調味料メーカーですが、
液体調味料だけでなく、粉体調味料においても、たいへん高評をいただいております。
竜田揚げの本場、奈良県斑鳩町にて始まった“竜田揚げ上げ↑プロジェクト”の中で、
地元量販店様が企画した商品開発で、宝醤油が漬込みのたれと、ブレッダー粉の開発を行いました。
「竜田揚げで町おこし。奈良県斑鳩町とは?」
から揚げの兄弟のような存在として知られる人気メニューの竜田揚げですが、
その名前の由来はなかなか知られていないのではないでしょうか。
奈良県の斑鳩町は、“竜田揚げ”の名前の由来となった、“竜田川“が流れる町です。
竜田揚げは、魚や肉を醤油やみりん、生姜に漬け込み、片栗粉をまぶして揚げたものを指します。
揚げた時に浮かび上がる片栗粉の白色と醤油の赤みを、
紅葉が流れる竜田川に見立てて名付けられたと言われています。
旧日本海軍の軽巡洋艦“龍田”の料理長が小麦粉の代わりに片栗粉を代用したことから、
という説もありますが、この艦名の由来も、竜田川からきています。
いずれにしても、斑鳩町と竜田揚げは、昔から深い関係にあるといえます。
そんな中で、平成25年、商工会青年部の有志により斑鳩町をPRするためのプロジェクトが発足し、
現在は「日本竜田揚げ協会」として、竜田揚げを広める「竜田揚げ上げ↑プロジェクト」を行っています。
「お客様のご要望に応える味を完成させました」
奈良県に本部を置く量販店様は、創業88周年を前に、記念商品の販売を検討していました。
この量販店様と日本竜田揚げ協会様の思惑が一致し、コラボ商品を開発する運びとなりました。
開発にあたって、協会様からベンチマークとして提示していただいた見本品は、生姜の風味が強いものでした。
この独特の味を再現するために、何度も打ち合わせを行い、試作を重ねました。
宝醤油は、開発部の経験とノウハウによって、味を忠実に再現するのが得意です。
しかし、この見本品を忠実に再現した味では、価格設定などの観点から、
店頭での販売が難しいとの結論に至りました。
そんな状況でも、
「お客様の役に立ちたい。喜んでいただきたい。」
これが宝醤油のモットーです。
お客様の理想を叶えるために、宝醤油は妥協しません。
一度は別の味でお客様からご了承をいただきましたが、再度、一から原材料の配合を見直しました。
こうして、生姜の風味を見事に効かせた竜田揚げが完成しました。
「竜田揚げの本場から、太鼓判を押していただきました」
量販店様の記念すべき節目と、「斑鳩町をPRしたい」という日本竜田揚げ協会様の想いとのコラボレーション。
そして、味をとことん追求する宝醤油の姿勢から完成した、“斑鳩名物竜田揚げ“。
この竜田揚げは、2016年4月、販売となりました。
衣からあふれる生姜の辛味は、春の日差しのように、心も体もぽかぽかと温めます。
竜田揚げの特有のパリパリ、サクッとした食感とジューシーなお肉、
そしてピリッとした生姜のアクセントのコンビネーションは抜群です。
その味は、日本竜田揚げ協会様からも太鼓判を押していただきました。
花見のおともや新生活のスタートにもぴったりの元気が出る商品として、
多くの方に楽しんでいただきたい逸品です。