2011年6月1日、宝醤油本社ビル最上階である8階に、とあるスペースが誕生しました。
その名も、宝醤油テストキッチン。
読んで字のごとく、ここではメニューの試作や、応用メニューの開発を行っています。
テストキッチンには、プレゼンルームが併設されているため、打合せをしたり試食会を行うことができます。
試作した調味料を、実際のメニューに落とし込んでいく手段や、味の確認ができます。
味のイメージを共有するのは、簡単なことではありません。
例えば『ポン酢』ひとつにおいても、
『まろやかなポン酢』『酸味の強いポン酢』など、様々なバリエーションがあります。
キッチンとプレゼンルームがひとつになったこの場所で意見を共有し合うことが、求める味への近道となります。
「『もうちょっとなんだけどなぁ…』にも即対応!」
「もう少し塩気がほしい…。」
「まろやかさが足りない…。」
求める味にたどり着くためには、何度も何度も調整が必要です。
試作したものをお客様に届け、修正点をヒアリング、持ち帰ってもう一度試作、改善したものをお客様の元へ…。
これを繰り返してしまうと膨大な時間がかかってしまいます。
そこで活躍するのがこのテストキッチンです。
「思っていた味と少し違うかな?」
たとえお客様の求める味と違う仕上がりになったとしても、
その場で意見交換ができ、味の確認ができるため、次のステップにすぐに進むことができます。
この柔軟な対応力を発揮できるところが、テストキッチンを備えた宝醤油の自慢です。
お客様が求める味、宝醤油で試作した味。お互いが目指す味をすり合わせていくことができます。
「最適な調理方法をお教えします」
とある量販店様。
お惣菜商品である焼き鳥のリニューアルの際に、宝醤油取引先加工会社様の鶏肉を卸すことになりました。
こんな時もテストキッチンの出番です。
この量販店様と食肉加工会社様を、テストキッチンで引き合わせることができます。
新しいメニューを開発したいお客様と、食材を提供する加工会社様が共同で調理する。
そうすることで、開発したい商品に最も適した食品の調理方法を共有することができます。
たとえば、スチームコンベクションで調理する場合の細かい設定なども、直接確認できるわけです。
仕込み方法や焼き方、仕上げなど、調理手順を確立するための大事な時間です。
お客様にも新たな発見があり、より実現したい味を追求することが可能になります。
「お客様と共に、味のゴールを目指します」
テストキッチンには、バルコニーもあり、ちょっとした休憩スペースとしても利用されています。
テストキッチンは、自社内での試作やメニュー開発をする場所ではありますが、いちばんの目的は、お客様にお越しいただくこと。
この場所で人と人とが直接顔を合わせて、様々な角度から意見交換することで、お客様と共に新しい味を創造していきます。
「この味だ!」に最短距離で到着するためのとっておきの場所。
それが宝醤油のテストキッチンです。