「都内の有名店の味を再現してほしい」
宝醤油は、こんな依頼も受け付けています。
お客様のニーズに合わせたPB商品の開発なども積極的に行っている宝醤油ですが、ある特定の味をお客様のイメージ通りに再現することは、より経験と知識が求められる仕事になります。
宝醤油は、長年の経験で培ったノウハウで、どんな味でも再現します。
「全国どこへでも食べに行きます!」
「大阪にある店の、あのたれの味がどうしても欲しいのです。」
お客様から再現を依頼されるのは、近場のお店の味とは限りません。
営業マンや開発部員が地方へ赴き、ベンチマークの味を確かめに行きます。
お客様との打ち合わせを終えたその足で、商談が決まったその足で、駅や空港へ向かうこともあります。お客様の要望にスピーディーに対応する。
これが、宝醤油のモットーです。
既存の味の再現というのは、繊細な感覚と膨大な知識を要する仕事になります。
インターネットや人づての情報だけでなく、開発スタッフ自身が実際の味を知らなければ、お客様が期待するような味の再現は到底できません。
自分たちの五感を信じ、指標にしている宝醤油の開発部。
目標の味に近付くための時間は決して惜しみません。
「食べれば分かる、プロの舌で調査します」
開発スタッフは、お客様が再現を望んだメニューを、試食しながら考察します。
テイクアウトできるものや、購入可能なソースは自社に持ち帰って研究することもあります。
一般客として料理を楽しむのではありません。
「この味は何からできているのだろう?」
色は濃いのか薄いのか。
サラサラしているのか、とろみがあるのか。
甘いのか辛いのか。
口に入れるとどんな香りが広がるのか。
官能評価に優れた開発スタッフは、この時点で、味を形作っているパーツが読み取れるといいます。
まずは、人の感覚、舌の上で感じた印象を大切にしています。
こうして持ち帰った調査結果をもとに、味を再現する作業がスタートします。
「目標の味に近付くにはどうしたらよいだろう?」
宝醤油は、味の再現をする場合、一から味を作っていく方法と、NB商品を改良していく方法を使い分けています。
一から味を作る方法は、お客様の希望する調味料をオーダーメイドで開発するということで、全くのオリジナルが欲しい、というお客様にとても喜ばれます。
NB商品を改良していく方法では、まず目標の味に近いものを選び、改良していきます。
そこで味の傾向をつかみ、何が足りないか分析を重ね、ターゲットに近付けていきます。
この方法は、コストを抑えたいお客様からも好評です。
「目標の味をとことん追求します」
「求めていた味とは何かが違う」
試作品の第一段階で、実際に試食いただいた時、お客様からそう評価されることもあります。
そんな時は、お客様のニーズや、なぜこの味を作りたいのかなど、
商品を作り込むにあたっての思い入れをも含めて、味のイメージを丁寧にすり合わせていきます。
お客様の想いを細かく伺って味に還元することも、宝醤油は大切だと考えています。
「お客様のニーズに応えたい」
「お客様の想像そのものの味を作り出したい」
求められる味の再現にかける真摯な想い。
これが、宝醤油の味の分析力につながっています。